風邪は男らしくない?

風邪は男らしくない?

 

今年は珍しく師走に入るまでずっと暖かい日が続いた。ところが冬は遅れてやって来てまるでこれまでの遅れを取り戻すかのように威勢よく冷たい北風を吹かせた。そのせいで私は久しぶりに鼻風邪を引いてしまった。

 

寝込んでしまうと妻は何故か私にとても冷たく接する。少なくとも私にはそう見える。寝込んでとても弱っている私に対して優しく心配してくれることはない。風邪を引く男は嫌い。男らしくないから、というのが彼女の言である。

 

なんて冷たい女だ!と言うと、決してそうではないと反論する。

 

妻の説明では、風邪の初期症状が出たときに対処すればインフルエンザでない限り寝込むことにはならない。放置すると悪化してしまい何日も寝込むという悪循環に陥るのだという。

 

風邪を引くたびに甘やかすと、結局子供は甘えるために風邪を引くという癖が付く。引かない習慣をつけるのが正しいし、悪循環を断ち切るために甘やかしてはいけない。妻の言い分は分かる。自分の健康状態や精神状態を自分の肉体から一旦抜け出て少し離れた場所から自己管理すべきであるということだ。

 

それで今回も鼻水がズルズルして咳も出始めたので早めに薬を飲み半身浴をするなどの初期対応をしたのでそれほど悪化することなく回復してきたところだ。これは私としてはかなりのオトナな対応であると言える。

 

若い頃の私は風邪の症状が出始めても決してそれを認めたりはしなかった。喉が痛いのは喋りすぎたかカラオケで歌い過ぎたせいであり、頭が痛いのは隣の人のタバコの煙のせいだと決め付けていた。結婚してからも妻が私の風邪の初期症状に気付いて早めに薬を飲み温かくして寝るように勧めるが、私はそれを頑なに拒否し結局は寝込んでしまうということを繰り返していた。

 

先日、「今でしょ!」の林先生が「風邪を引く人が嫌いです」というコラムを読んだ。成績優秀な生徒や仕事のできる人は風邪を引かないというのだ。妻はそれを見て「ほれごらん。私と同じ考えの人がいるでしょう」と得意顔だった。

 

・・・俄然、私の分が悪くなった(;^王^)

 

ドイツでは風邪を引くと一週間から10日間くらい仕事を休むのが普通だ。私が風邪で高熱を出したとき医者が薬を処方してくれなかったので驚いたことがある。「そんなものは要らない。風邪の熱は身体の正当な反応だから薬で抑えてはいけない。家で食事を作ってくれる人がいるなら暖かくして休んでいなさい。40℃までの熱で死ぬ人はいない。お大事に」と言われた。

 

そ~れみろ!やっぱり風邪は寝込むのが正統派じゃ。

 

ところで、妻は今風邪で寝込んでいる。

 

鬼の霍乱?自己管理の問題?私は風邪を引くのが悪いなどと言うつもりはない。第一風邪を引いても妻は元気だ。まだ咳やダルさがあるのに、ちょこっと近くの居酒屋に行きたいという。下町の居酒屋の雰囲気とアルコールの好きな妻である。それで自己管理の問題や何が男らしいかの問題は脇に置いといて、妻と共にちょっと早いクリスマスに乾杯しました♪

 

羅王

 

PS:下の画像はその居酒屋の「十三屋」です。

火事で焼けて移転しましたが、不滅の人気があり、おっさん客で一杯でした。

まずは、ビールとアン肝を注文しました!

私はいつも瓶ビールで妻は生ビールです♪

まず最初にビールを注文しました
居酒屋の画像