占い職人のマイスター
最近、よくイメージが来る、というか夢想してしまう。
それも占いではなく、モノを作る職人や芸術家の夢想である。
図書館で様々な芸術家の工房みたいな本を眺めて、
その職人仕事をして生計を立てている将来の自分を
思い浮かべ、ひとりニヤニヤと悦に入って楽しんでしまう。
たとえばどんな職人かというと・・・:
バイオリンやギターなどの弦楽器を製作している職人の親方である自分のイメージとか。
ヨーロッパの景画のエッチングを刷っている版画工房の親方の自分とか。
溶けたガラスから器を作るガラス職人の親方の自分とか。
生地を染めて暖簾や旗やテーブルクロスを作る染め物職人の親方の自分とか。
特注のオーディオ機器を製作している職人の親方の自分とか。
金属を溶接して金属製の小物家具を製作する職人の親方の自分とか。
ロココ調の木製家具を作る職人の親方の自分とか。
妄想であることは十分に承知している。
なぜなら、もう50歳を少し越えた年齢なのに、
私自身これらの技術や専門知識を一切持ち合わせていない。
また、そのための勉強を初歩から始めるつもりもないし、
好奇心はあるが修得する根気も気力もないという自覚があるからだ。
だがイメージはいつも親方、ドイツ語でマイスターなのだ。
そして、そのイメージの中での私は「職人のマイスター」として
知るべきことはすべて知っていて長い経験と勘があり、もちろん
設備も十分整っていて、尚且つひっきりなしに客が訪れている。
何故こんな妄想をするのだろうか?
ここまで書いて来て気付いた。
そうか、
私が目指しているものは、その「マイスター」なのだ!
ドイツの手工業者には現在もマイスター制度がある。
徒弟⇒職人⇒親方(マイスター)という図式で、
マイスターになると自分の店を構えることが出来る。
それと同時に徒弟を教え導くこともマイスターの義務だ。
占いを教えていることを考えると、今の私こそが
まさにその「占い職人のマイスター」なのだ。
そう考えると、私のやるべき道が見えてくるではないか。
というのは今ちょうど新たに
「私羅王の豊かな道」を探しているところだからだ。
私はプロの占い師なので
収入の90%以上は占いで生計を立てている。
ドイツ語の通訳や翻訳などは長いドイツ生活を捨ててから、
ドンドン薄れてきて今は殆ど仕事をしていない。
カルチャー・センターなどでのドイツ語の講師も
面倒になってきたので今年の6月で辞める予定だ。
すると占い収入が100%となる。
私なりには占いのリピータ客もありタロットの生徒も
ボチボチ増えて来ているので収入ラインは緩やかな右肩上がりだ。
とはいえ収入は月ごとに波があり、
ちょっとした出費がかさむと、
この歳でまったく貯蓄のない私は
いきなり窮地に陥ってしまう(;”0”)
ん~もっと豊かに収入を安定的にできないだろうか・・・、
と検討中である。
これが当面の私の課題であり、
多分それは、私の人生のひとつのブレイク・スルー
(壁を破って次のステージに行くこと)になるのだろう。
つまり、私が占いのマイスターであるために必要なこととは
どういう状態なのかを説明するイメージが来ていたのだ。
では、再び弦楽器を作る職人の親方を例にとって、ひとつ
ひとつ思い浮かべたことを占いマイスターに必要なことと見比べてみよう。
楽器作りマイスターのイメージでは、
まずは楽器に使う材木の乾燥室があり、
隣に広い工房があってそこで職人たちが楽器を作っている。
建物の前面のショーウィンドで楽器の展示をしている。
これらの設備が私の占いやタロット教室に呼応しているのか?
・・・と考えると少し怪しい。
今は一旦これらの「目に見えるモノ」を脇に置いて、
もうひとつ別の観点から見てみよう。
楽器作りの「マイスターが知っていること」は何か。
① それぞれの弦楽器に最適な素材を見極める鑑識眼を持っている。
② 素材の木と音色の関係を熟知している。
③ 楽器全体の音が調和するよう調節する技能がある。
④ 徒弟や職人を教え導いている。
これを占いとタロット教室に置き換えてみると:
①それぞれの問題に対して最適なスプレッド(展開法)を見極めることができる。
②タロット占いの方法と人の心理を熟知している。
③タロット占いとその他の占術とを統合する技能がある。
④タロット初級者やプロの占い師にもタロットを教えている。
うん、これはピッタリ当てはまる!
どうやら私はずっとイメージで導かれて来たようだ♪
ラ☆彡(^王^)ノ