コラム「自傷行為とは」

自傷行為とは

 

自傷行為とは、自分で自分の腕を切ったり、
アルコールを無理やり多量に摂取したり、

薬物や毒物の作用を知っていながら服用したり、

 

自分の身体と自分の環境にとって

明らかに不利な状況だと知りながら

そこへと自らを堕ちこませてゆく行為だ。

その他にも、
見過ごされている日常的な自傷行為がある。

 

「誰かの言葉に傷つく」というヤツだ。

ネガティブに思える他者の言葉によって傷つくとき、
あなたは相手に対して怒りや恨みを持ってしまうだろう。

けれど、そのネガティブな言葉の剣を
自分の胸に突き刺しているのは、実はあなた自身なのだ。

その証拠に、
同じ相手に同じ言葉を言われても、

傷つく人と傷つかない人がいる。

 

その証拠に、
3歳の子供に「ダサいね!」と言われても傷つく人は少ない。

 

その証拠に、
最高に気分のいいときには、罵声にも傷つかないだろう。

つまり、

傷つくか傷つかないかは、

言われた本人の「受け取り方次第」なのだ。

 

もちろん

その言葉自体、またはその言葉を吐くという行為自体が
社会的に批判されるべきものであるかどうかは

別の問題ではあるが・・・。
 
他者の発言で自分を傷つけているのが

自分自身であるということに気付くとき

 

それをやめることができるのも、また

自分自身であるということに気が付く。

では、何故、

あえて人は自分自身を傷つけようとするのだろう。

 

その問いの答えは「依存」だと思う。
 
他者によって傷つけられるのなら、

逆に自分を幸せにしてくれるのも他者。

 

自分で自分自身を傷つけて泣いているとき、

 

あなたは他者に向かって

「私を助けてくれ」

「私を幸せにしてくれ」と叫んでいるのです。
 
転んだのは他人のせいなんだから、
私は自分の力では起き上がらないぞ!

だからその本人が私を助け起してくれるまで、
または別の誰かが私に優しく微笑んでくれるまで
大きな声で泣き叫んで、ずっとここで地面に座り込んでやるんだ。

いやはや、3歳児並みだな(;@@)


いや、3歳児も卒業していそうなレベルだ。
しかし、依存があるなら、あなたはそういう態度しか取れない。

ここで勘違いしてはいけないことがある。

 

確かに人は社会的な存在なので、

ひとりでは生きてゆくことは出来ない。

人と人とのかかわりの中で

傷ついたり幸せを感じたりして生きていくものだろう。

 

だが、そのメカニズムの本質的な部分に問いかけてみよう。
 
「いつも満ちたりた感じでニコニコしている」A子と
「傷つきやすく常に人を恨んだり不満ばかり」のB子とを比べたとき、
その違いの原因は果たして環境だろうか?と。

例えば、その対極の二人に対して同じ上司が同じように何か注意したとする。
満ち足りた感じの女性と傷つきやすい女性はどのように反応するだろうか。
 
上司の言葉が
自分を批判・非難・否定したと傷つき、
黒々とした恨みの感情を抱くのか

または、
上司の叱責に対して
「あ、失敗してしまった」と一晩反省し
「また明日からガンバロ」と
にこやかで穏やかで自分を失わずにいるのか
 

つまり、それが「受け取り方次第」だということだ。

 

他者の言動を剣に変えて、

自分で自分を傷つける武器に決してしないことだ。

にこやかで穏やかで温かい気持ちを失わずにいること
それが実は他者に依存することなく

自分が自分を幸せにするということなのだ。

自分を傷つけるのではなく!

ラ☆彡(^王^)ノ

 

PS:では、人に何をされても

馬鹿みたいにニコニコしていればいい、というのか!?

 

右の頬を叩かれたら、左の頬を差し出すのか?

 

いえいえ、卑怯なことをされたり、自分の価値を貶める行為をした相手に対しては怒ればいいんです!

 

私はそういう仕打ちを受ける者ではない!と

きっぱりと相手に表明することです。

 

自分に対して相応しくない評価や態度に対しては

「それは違う」と相手に対しても、公に表明していいんです♪

 

ただ、それで自分が傷つかないことが大事なのです。