コラム:「実は目的地に到着していた」夢

21年の海外生活を終え、2009年に帰国した当時、

私の生活は、まったく先行きの見えないものだった。


そんなある日、
私は今、人生のどの地点にいて、これからどうなって行くのか?
をテーマにタロットにメッセージを求めた。

だが、どうもはっきりしなかった。

 

それで、その回答を夢で見ることにした。

 

だから、寝る前にちゃんと頼みごとをした。
「あのカードの意味は何か?」が分かるような夢を見たい、と。

あのカードとは、私が自分のために引いたタロットカードで、
ひとつは「タワー」もうひとつは「審判」だ。

 

タワー
タワー

 

タワー」は、古いモノが壊れ、新しいものに道を空けようとしている、という現状を示している。

それはそうだ。21年ヨーロッパに住んでそのまま向こうで骨になろうと思っていたのに、ガイドや通訳の仕事を捨てて帰国したのだから、確かに「これまでのモノをガーンと破壊したのは確かだ」。

でも、壊すものはそれだけでいいのか?

もう日本でドイツ語を使うことはないのか?

もう再びドイツ語圏で働くことはないのか? 

 

審判
審判

 

審判」は、そして、生まれ変わりなさい!というアドバイスに違いない、とリーディングした。

そうか。

やはり、占い師として生計を立ててゆけるのだろうか?

それとも、何かドイツ語を使う企業で働くのだろうか?

一体どんな風に生まれ変わるのだろう?

 

 

 

 


だから、知りたいことは「今自分がどこにいるのか」というテーマにおいて、「何を壊し」「どう生まれ変わるのか」だ。


**”☆”**”☆”~**   夢  **~”☆”**”☆”**

夢の中で私は、路面電車を待つ女の子に言っていた。
大丈夫だよ。
教えてあげよう。
私も一緒に乗るから駅を乗り過ごすことはない。


一緒に電車に乗った。
どこかで私は彼女が正しい駅で降りたことは知っていた。
しかし、思い出したときはもういくつもの駅を過ぎていた。
まあ、大丈夫だったんだからいいか。
電車はレールの上を進んでいった。


気がつくと私が運転していた。

うん。確かに私には電車の運転手として勤務した経歴がある。
すれ違う電車からかつての同僚が送ってくる敬礼に応えながら
ずっと運転していないから、ずいぶんと様子が変わったなぁ~・・・
などと

思いもよらない方角に切れるポイントに導かれて進んだ。

やがてレールがなくなった。

も~これだから面倒なんだ!
とブツブツ不平を言いながらヨッコラショと歩道の上へ電車を引いた。
電車は軽自動車半分くらいの大きさに変わっている。

ズンズン引いて歩いていると浜を背にした小さな売店が見えた。
帽子をかぶった長身のイタリア人のオジサンが店番をしている。

「港へは、ここ真っ直ぐですよね?」
と聞くと、

「いや、すぐそこだよ」
と右方200mくらい先を指した。

サンタルチアのようにキラキラ光る海に突き出た桟橋がすぐそこに見えた。
「ああ、どうも^^」

ちょっと引き返して港に向かおうと歩き出したときには

引いていた電車はいつのまにか小さなスーツケースになっていた。


もう、電車を引いていた後続の運転手の影はなかった。

人通りのない道に真新しいレールが港の駅まで続いていたが、
スーツケースはスーツケースのままで、電車の姿に戻ってレールの上に戻ることはなかった。

そこで目覚めた。

その港で、私は何人かと待ち合わせをしているようだ。
その友人知人たちと港のカフェでティータイムをして、
一時を過ごし、そのあと、

 船か飛行機でそれぞれが自分の目的地に向かって出発することになっているようだ。


==◇== 夢解 ==◎==

妻ともいろいろと話して分かった。
私が壊している概念はこれだ!

「人はみな定職を持って稼ぐものだ」
「たとえ定職を持たなくても、何かしら稼がなくてはいけない。」
「お金がないと生活が出来ないからだ。」

夢の中で私はもうレールに戻らなかった。

電車に乗る必要もない。
第一その新しい線路にはまだ電車は走ってない。
200m先に目的地が見えているなら、歩くのが一番だ。

壊したのは「まず稼ぐべし」という固定観念だというのはOKだ。
では、どう生まれ変わるのか、についてはちょっとチャネリングしてみた。

すると、
お金は喜びについてくるものだ
だからといってお金のために喜びを追求するのは逆向きの思考だ
幸せであり祝福された自由人なら不安になる必要はなにもない

でも、来月からの仕事は決まってないし・・・、
収入の方法も決まってないし・・・、

お金が足りない気がするんですがぁ~(^^;)・・・。

いや、足りている!

 
え~~っ・・・そうなのか!
足りているのか。


じゃ、まあOKだな(^王^)

夢のメッセージを私の実人生に当てはめると、

私は若いとき電車の運転手をして、

その後、海外ではスーツケースを引きながら
長い間、旅行業(ガイドや通訳など)をやり、

今はそれらを辞めて帰国している。

定職をどうしようかとか、どう稼ごうかとか、金のことで迷うな!
電車を運転し、海外で旅人生を送り、今また帰国している。

回り道をしてきたという気持ちがあるかもしれないが、
夢で分かるように、すでに目的地に来ているではないか!

港で待ち合わせをしていた人々と、カフェで茶を飲みながら、
それぞれがこれまで送ってきた人生について報告し、談笑するのだ。
そして、みんなそれぞれ自分が次にゆくと決めている世界へと旅立って行くのだ。

占い師をしながら、私は、

私のいわゆる「ソウルメイト」に再会しているのだ。

 そして、その後はまた世界の好きな場所に行けばいい。

もう目的地に到着しているのに、何か特別な乗物が必要だろうか?

いや。
社会が求める役割や定職は要らない。

そうだ。
私はすでに人生の目的地に到着しているのだ。

ラ (^王^) /